t00mii’s diary

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【アニメ】キノの旅-the Beautiful World- 第1話 【人の痛みが分かる国  -I See You-】未来の日本じゃん!?

 

 「キノの旅」と聞いて真っ先に連想するのは、私は「文庫」です。

原作が文庫で、よく学校の図書館や公民館なんかにも置いてあり、学生さんなんかは手に取ったことがある人 多いのではないでしょうか。

私も以前から気になっていました。

実際に手に取って、ページを開いて読んだ わけではありませんが。

今期放送のアニメに「キノの旅」とあり、確実に観るぞ!!と久しぶりに意気込んだ気がします(笑)

 
そんな「キノの旅」。
実は、以前にもアニメ化されていたのをご存知でしょうか。
トミーは先ほど知ったばかりです。
2003年にアニメ化されていて、現在放送中のアニメとは声優さんが異なっていますので、声優ファンは昔のものも観ると面白いですよ!
声優ファンのトミーも楽しかったので間違いない!はず!(笑)
ということで、2003年に放送されていたアニメから作品に触れていきます。

 

. 人の痛みが分かる国  -I See You-

キノとエルメスは、入国審査所から町の中まで人が一人もいない国に辿り着く。

そこは全てを、機械がやってくれる親切な国で

周辺の居住区では、人々は閉じこもって暮らしていた。

 

観た率直な感想は、

 

「え、未来の日本じゃん!?」 

 

現代社会で問題になっている「少子高齢化」。

若者が居なくなって、人が減っていく日本に重ねてみてしまいます。 

 AIの発展もあり、どんどんロボットが私たちの身の周りのお世話をしてくれていくであろう未来がみえてきている現代。

 

キノの旅に出てくる「人の痛みが分かる国」では、

入国手続きから、宿の手配まで全て機械が案内・操作をしてくれています。

機械が出迎えてくれて、人に会わないのです。

コミュ障のトミーからしてみれば助かりますが(笑)

旅で訪れた国に人が誰も居ないというのは不気味です。

不思議に思っていたキノと、エルメス(喋るバイク)は 年を重ねたひとりの男性を見つけます。

 

「もしかして、君。私の考えていることが分からない?」

「ぜんぜん」「同じく」

キノとエルメスが答える。すると、男性は下を向いて言った。

「私にも 君の思っていることがわからないんだ」

 

なにを言っているんだコイツは。

彼の話を聞くと、科学者が開発した液体機械を飲むと、「言葉を出さずに頭で考えていることが相手に伝わる」ようになるそうだ。

この魔法のような液体を飲んだ国中の人間は、最初は「素晴らしい!」と感じていたが、次第にちょっとした憎悪などが聞こえてきてしまい人間関係がボロボロになっていく。

解決策は、「数十メートル離れることで相手の考えが分からなくなる」。

こうして結局、ひとりきりで生活してしまうようになる。

 

 「今でも僕は、人と会うのが怖いんだ」

そりゃあ、相手の嘘なんかが聞こえてきてしまったら疑心暗鬼にもなるし、精神的疲労がたまるよなぁ。

「相手の痛みなんか分かってしまったら、まともに生きていけなかったんだ」

 

自分も生きることに懸命なのに、そこに相手の痛み(それも複数の)が頭の中に入ってきたらと考えると、息詰まりますよね。

 

考えさせられる作品です。

トミーは、「キノの旅」はもう少し、ゆったりした日常物語かと思っていたので

観る前と観た後での作品への印象がかなり変わってきています。

 

序盤は、「クラナドみたいな雰囲気だぁ」とエピローグ?の詩みたいなものを見て感じていました。(きっと分かってくれる人はいると信じている)

どちらも独特の感じに惹かれますね。

 

 

 

 

「キノは最後にあの人と見つめあってたじゃん。ラブラブだったのかい?」

「はぁ?なんだいそれ」

「あの男の人と結婚するんじゃないかと、傍で見ていてハラハラしたよ」

「あははは、あの人は最後に僕を見て 死なないでね って思ってくれた気がする。だから僕は ありがとうって返事をしたのさ」

 

同性愛も認めるキノ世界と解釈していいのだろうか。

エルメスが結婚とか言うから、全部そっちに持っていかれましたよ(笑)